20代後半にバイクで交通事故に合い、頸椎の組織を傷つけてしまい、その後頭痛や肩こり、全身疲労、浮腫、首の痛み、腰痛など様々な不調が続き、整形外科に通院するものの、一向に良くならない。
担当医には
「ずっと痛みはありますよ、慣れていくものです。」と、サラッと言われた時に、事故の2次被害かの様に心が傷つきました。
そして、事故の保険担当には骨折や傷など目に見えない痛みのため、早々に治療終了を促される。
そんな中、事故の判定も納得がいくものではなく、裁判をすることを決心しました。
身体が、悲鳴をあげているのに軽視される辛さ、
痛みが続く中、戦わなければいけない疑問、
鍼灸に出会わなければ、乗り越えられなかったと思います。
当時、職場の裏にあった、鍼灸専門学校の理事を勤める先生に、治療をして頂いたのが、初めての鍼灸治療受診でした。
「とにかく、どうにかして交通事故から続く痛みを無くしたい。」
鍼灸治療は、その最終的な手段でした。
事故後から硬直した身体が鍼治療により、血液が身体をめぐり出したからか、帰り道は身体がふわふわした感覚だったのを覚えています。
そして、鍼の先生は、身体だけ、傷ついた部位だけでなく、身体全体を診てくれました。その中には心まで含まれている様でした。
これは治療をするにあたり、本当に大切なことだと、現在臨床の場で、患者様と向き合う中で、私は1番大切な事だと思っています。
その後治療を重ねる度に、痛みの原因や、傷ついだ場所など、身体の変化を感じられました。
同時に、痛みを完全に無くしたい!!
どの筋肉、どの組織がどのように傷ついたのかを知りたい!!
鍼をしていただいて痛みが消えたのはなぜ?!
このツボの名前は?!
痛くなった時に、自分でも鍼が出来たらこの先安心だ!!
家族にもしてあげたい!
子供の時から手に職をつけたいと思っていたので、テレビ撮影の技術職や、調理師などをやってきたのですが、
「鍼1本」で驚く変化を起こせる鍼灸に出会い、探していたのはこれだ!!と直感しました。
それでも、社会人、
生活がある、
学費も高い、
働きながら、通えるのか?!
3年間悩みました。
結果、本当に決断して良かった!
そして、入学前に決意した、
やるからには徹底的に学ぶ!
この信念を貫き、
毎日働きながらの苦学生でしたが、
卒業式で、最優秀賞を頂くことが出来ました。
そして今は、自分の痛みを改善する為の学びから、
次は、患者様のお悩みに寄り添っていくために、
勉強を続けています。
そして、学べば学ぶほど、鍼灸の世界に引き込まれていっております。